1.前準備
- 1）盗聴器が探査音を拾いやすくするため、静かな環境にします。
- 2）家電製品に盗聴器が仕掛けられている場合があるので、家電製品の電源をＯＮします。音響製品の場合は、ボリュームを絞ります。
- 3）電波探知器「アールソナー」は、電源スイッチをＯＮするだけです。電波探知器「アールソナー」には電源スイッチ以外の操作部がなく、簡単操作になっております。
 2.探査開始
探知方法には、盗聴器の（1）有無の確認 と（2）発見 のふたつの作業があります。
電波探知器「アールソナー」は、盗聴器のマイク感度や送信出力により検出する距離は一定ではありませんが、概ね１ｍ以上から検出できます。
また、電波探知器「アールソナー」上部（スリットのある部分）から探査音がでてきますので、その面を対象とされるものに向けてください。
- 2-1 有無の確認
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1）おおまかな探査
- （1）探査の目安は6畳程度のお部屋です。
45度を約６秒かけてゆっくりと360度回転します。（図１参照）このとき、インジケータ、検出ランプをモニターしながら自分を回転軸にして回転してください。
図1.6畳程度の部屋での探査方法
- （2）6畳より大きな部屋の場合は６畳程度の広さに仕切って、探査します。
図2.6畳より大きな部屋での探査方法（12畳の部屋の例）
2）詳細な探査
- （1）大まかな確認が終わりましたので、詳細な探査に移ります。取扱説明書に記載されている場所や物、また、自分で怪しいと思う場所や物に、それぞれ、少なくとも６秒間１ｍ以内に近づけてください。また、スプレーで部屋の壁を塗るようなイメージで、ゆっくりと部屋全体を探知してください。天井の蛍光灯なども調べてください。
- （2）固定電話機の場合、電話機に音声アンプが内蔵されているため、個々に確認する必要があります。※親子電話によっては、電波探知器「アールソナー」が反応する場合がありますが、子機から親機に送信している電波に反応しているためで問題ありません。
盗聴器の仕掛けられやすい場所をクリックして下さい。
3）他の部屋も探査します。
（1）心配されるすべての場所（部屋）で探査を行います。
（2）盗聴器には、リモコンにより盗聴器の電源をON/OFFするものがあります。
（3）このような種類の盗聴器を検出するには、日を変えたり、時間を変えたりして探査して下さい。
4）これまでの探査を行って、インジゲータが点灯しなければ、対応する盗聴器がないか、または、見つからなかったことになります。
5）補足
インジケータが一瞬点灯し、再度、点灯しない場合があります。探査音は、音声と同じ周波数帯域内の信号を使用しているため、テレビ、業務用無線、アマチュア無線などの一般の電波に含まれた探査音と似た信号を検出した可能性があります。この現象は、電波が多い場所、電波が強い場所（都市部やテレビ塔の付近など）で発生する可能性が高いです。
- 2-2 発見作業
- ○インジケータが点灯した場合
上記2-1の探知でインジケータが点灯したら、盗聴器が仕掛けられている可能性があるので、発見作業に移ります。1）電波探知器「アールソナー」は、盗聴器に近づくとインジケータの表示が多くなると同時に探査音が小さくなります。
2）本機の向きを変えながら、より強く反応するところを探します。このとき、盗聴器が壁などに反射した探査音を拾うことがありますので、本機をいろいろな向きに向けて、インジケータの状況を確認してください。
3）また、作業はあせらずゆっくり行ってください。
4）表示に多少の遅延があるので、速い作業で行うと、表示されたときの方向と実際の方向が大きくずれてしまう場合があります。
5）インジケータの全点灯が続く場所まで作業を行ってください。全点灯が続いた場合、電波探知器「アールソナー」の周囲約30cm以内に盗聴器が仕掛けられている可能性がありますので調べてください。
6）この際、コンセントなど取り外して内部を調べたりする場合は、専門知識や資格が必要な場合があります。特にＡＣ電源を使用している機器の場合は、取扱を間違えると、感電や機器の故障につながることがありますので注意してください。
7）もし、インジケータは点灯するが全点灯する場所まで調べることができなかった場合、探査音が十分届かない場所に盗聴器が仕掛けられた可能性があります。
8）盗聴器は、性質上、容易に発見できない場所に仕掛けられます。そのため、発見が難しいと感じた場合は、専門業者に依頼することをお薦めします。
9）補足説明
盗聴器は１台ではない可能性があります。１台発見したからといって探知を止めないで、再度、探知を行ってください。
10）お部屋の一定な安全レベルを維持するために、お好きな時間に定期的な探査をされることをお薦めします。
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